- 体がだるい・疲れやすい…
- 体にだるさや疲れを感じる原因
- 体のだるさや疲れやすさは心と体からの危険信号かも
- 体がだるい・疲れやすい時に考えられる疾患
- 自分で出来る「だるさ」「疲れやすさ」の解消方法
- 体のだるさ・疲れがずっと続く時は放置せず医師の診察を
体がだるい・疲れやすい…
「体が何となくだるい」「疲れやすい」といったことは、多くの方が普段の生活の中で感じることなのではないかと思います。体のだるさや疲れやすさは、単なる疲労だけでなく、様々な原因が関係して起こるものです。体のだるさや疲れやすさは、精神や肉体が助けを求めているサインの場合があるので、注意しましょう。
体にだるさや疲れを感じる原因
働きすぎなどによる肉体疲労
日々の労働や家事などを通じて肉体の疲労は徐々に蓄積していきますが、普段は適宜休息などをとることで疲労の回復をはかり、肉体の状態を維持するようにしています。
しかし、肉体の疲労が十分に回復しないままの状態で労働や家事などを続けると、やがて慢性疲労という状態になり、睡眠障害や食欲不振、集中力の欠如などの症状が現れてきます。これが全身のだるさの原因となるのです。
また、睡眠時間や食事の時間が不規則だと体調不良を起こすこともあります。昼夜逆転の生活などを続けていると脳の疲労感も強くなり、自律神経の乱れを起こすので注意が必要です。
精神的なストレス
仕事上のストレスや人間関係の悩み、生活環境の変化などによるストレスによって自律神経で乱れを生じ、体のだるさを感じるようになります。このような場合は、ストレスの原因が解消すれば体のだるさも解消していきます。
逆にストレスをいつまでも放置しておくと、うつ病などの精神疾患の原因になることもあるので注意が必要です。
風邪などの疾患
風邪をひき始めたときや治りかけの時期にもだるさを感じる場合があります。これは風邪を引いた時の症状として起こるものです。
風邪の原因となるウイルスには様々なものがありますが、だるさを感じる程度は感染したウイルスによって異なります。風邪以外にもインフルエンザや急性肝炎などの疾患によっても、体のだるさを感じることがあります。
食生活の乱れ
朝食や昼食を抜いたりしていると、体に必要な栄養が不足して疲れやすくなったり、気力が続かなくなったりします。
野菜や果物を摂取する量が少ないなど、栄養バランスが悪い場合も体調不良をもたらすことがあります。
また、食べ過ぎによってだるさを感じる場合もあります。体が必要とする以上のエネルギーを摂取すると、その消化のために余計な体力を消費しなければならないためです。
お菓子などの甘いものの食べ過ぎや過度の飲酒の場合も、血糖値を下げるために膵臓に負担をかけることになるので、だるさを感じることがあります。
女性ホルモンのバランスの乱れ
女性の場合は、月経の周期の関係でだるさを感じることがあります。
月経前の不快な症状のことを「PMS(月経前症候群)」と言いますが、代表的な症状は、だるさ、肌荒れ、乳房の張りやイライラといったものです。
PMSは月経の周期によって女性ホルモンのバランスに乱れが生じて起こるもので、月経前1週間に感じるだるさはPMSによるものの可能性があります。
体のだるさや疲れやすさは
心と体からの危険信号かも
体のだるさを感じたり、疲れやすさを感じているということは、肉体的・精神的に自分の限界を超えた状態です。肉体や精神が休息を求めているサインであるとも言えるでしょう。痛みなどと同じように人体が健康を保つために必要な危険信号です。
通常、体の疲労は脳に伝達されて人体がそれを感じるようになりますが、仕事や運動に打ち込んでいる時などはそれを感じにくい場合があります。そのような時は自分でも気づかないうちに疲れすぎた状態になっていることもありますので注意しましょう。
体がだるい・疲れやすい時に
考えられる疾患
風邪などの体調不良
風邪やインフルエンザの引き始めの症状として、咳、咽喉の痛み、鼻水、発熱などにより体がだるく感じることがあります。一般的な症状ですので、病院で診察を受けるなどの適切な治療を行ってください。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)
睡眠時無呼吸症候群(SAS)も体のだるさを感じることがある病気です。
この病気は、睡眠時に無呼吸状態になるものです。医学的には10秒以上の呼吸停止を無呼吸といい、一晩の睡眠中に30回以上の無呼吸が認められる場合に睡眠時無呼吸症候群(SAS)とされています。
睡眠中に起こる症状なので自分では気づきにくいですが、治療方法は確立しており適切な治療で改善が見込めます。放置しておくと高血圧や心臓疾患、脳疾患に繋がるリスクがあります。
糖尿病
糖尿病の場合は、血糖値の上昇により免疫が低下することで他の病気にかかりやすくなり、そのため体がだるくなります。健康診断などで血糖値の数値に異常が認められた場合は、当クリニックまでお気軽にご相談ください。
自律神経失調症
過度なストレスを感じる状態が続くことで、自律神経がバランスを崩した状態のことを言います。
ストレスが原因となって過敏性腸症候群や過換気症候群、不整脈、メニエール病、円形脱毛症などの病気が発生すると言われています。この場合も体がだるくなり、疲れが抜けない状態が続きます。
病気の症状に応じて専門の医療機関で適切な治療を受ける必要があります。
甲状腺機能異常
甲状腺の病気は女性に多く見られます。甲状腺機能亢進症では、甲状腺ホルモンが異常に分泌することにより新陳代謝が上がり、激やせや発汗、イライラ、動悸、だるさなどの症状が現れます。
また甲状腺機能低下症では、甲状腺ホルモンの分泌が減少する結果新陳代謝が落ち、皮膚のかさつき、体重増加、体のだるさ、集中力の低下、うつ状態などの症状が現れます。
うつなど心の病気
うつ病などの心の病気を抱えていると、体のだるさや疲労感を感じることがあります。
うつ病における症状としての体のだるさや疲労感は、仕事をしてもすぐに疲れてしまったり、軽い作業をするにも体力が必要になったりするのが特徴です。また日常生活での洗顔や着替えのような動作でも疲れを感じることがあります。
自分で出来る「だるさ」
「疲れやすさ」の解消方法
規則正しい生活を心がける
生活のリズムが崩れると体内時計に狂いを生じ、睡眠不足等によって体のだるさを感じるようになります。
特に就寝時間が一定していない場合は体内時計が狂いやすくなりますので、毎日の生活のリズムを一定に保つように心がけましょう。
十分に睡眠をとる
良質な睡眠を確保することによって、体のだるさを回復するのに効果が期待できます。
睡眠時間を確保するために、就寝・起床の時間を一定にしたり、起床時に太陽の光を浴びて体内時計の調整を行ったりするなどを心がけましょう。
適度な運動をする
体がだるいからと言って動かないでいると、血液の流れが滞ったり、筋力の低下による体力の低下を招いたりすることになる結果、それまでよりもさらにだるさを感じるようになってしまいます。
適度に運動をすることでだるさを解消するようにしましょう。ウォーキングや体操などの有酸素運動はだるさの解消に効果的です。
ストレス解消法を身に付ける
ストレスが溜まってもそれを上手く解消できる方法を身につけておくと、精神的に安定した状態を保つことができ、自律神経の不調による体のだるさを避けることができます。
趣味や音楽、深呼吸などによって自分がリラックスできる方法を身につけましょう。
栄養バランスのとれた食事をとる
栄養バランスの偏った食事をしていると体の必要とするエネルギーが不足してだるさを感じやすくなります。特にビタミンBの不足に注意しましょう。
体のだるさ・疲れがずっと続く時は放置せず医師の診察を
体のだるさや疲労感が継続して感じられる場合や、発熱、体のむくみ、便の色の変化などの他の症状が見られる場合は何らかの病気の可能性があります。
このような症状が見られる場合は、放置することなく桑名市の陽だまりの丘なかむら内科までご相談ください。