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昼間の眠気

昼間の眠気に耐えられない

昼間の眠気に耐えられない「どうしても昼間の眠気に耐えられない」とお悩みの方は一定数いらっしゃいます。食後やリラックスしている時に眠気は感じやすいものですが、日常生活に支障を来すほど眠気が強い場合は何らかの疾患が隠れている可能性があります。

昼間に眠気が襲ってくる原因

「十分眠れているはずなのに、毎日眠くてつらい」とお悩みの方もいるのではないでしょうか?
自分では眠れていると思っていても、睡眠の質の低下している可能性があり、睡眠障害が原因で昼間に眠気が起こっている場合もあります。
まずは日中の眠気が起きる主な原因についてご説明します。

睡眠不足

まず代表的な眠気の原因として、睡眠不足が考えられます。
ここで注意していただきたいことは、人それぞれ個性があるように、必要な睡眠時間は個人ごとに異なるのが当たり前であるということです。

朝スッキリと起きられるくらいの睡眠時間は人によって異なるので、自分に合った睡眠時間を見つけて寝不足を解消しましょう。

睡眠の質の低下

次に睡眠の質の低下も要因の1つとして考えられます。
睡眠の目的は日中で疲れた心身をリラックスさせて、体力を回復させることにあります。そのため、睡眠の質が低いと十分に体力を回復できず、次の日まで眠気を引きずってしまうことになりかねません。
寝る直前のスマホやテレビ、飲酒喫煙、カフェイン摂取などは睡眠の質を下げる代表例なので、今日から控えることをお勧めします。

生活リズムの乱れ

不規則な生活リズムを繰り返していると、夜に寝て朝起きるという体内時計が狂うかもしれません。体内時計とは地球の自転周期の24時間に順応するための生体内機能のことです。体内時計が狂ってしまう要因として、スマホから発せられるブルーライトが大きく影響していることがわかっています。
夜中に強いブルーライトを浴びると体が朝だと勘違いを起こし、なかなか寝つけず、本来の朝の時間に起きられなくなる事態に繋がりかねません。

ホルモンバランスの変化

女性では月経・妊娠中は女性ホルモンの関係で眠気を強く感じることがあります。月経前に心身の不調が起きやすい「月経前症候群(PMS)」の症状には程度の差がありますが、PMSの影響により日中、眠気に襲われる場合があります。

睡眠障害

睡眠障害が原因となるケースもあります。
睡眠障害とは睡眠に関連して何らかの問題が存在している状態と広く定義されます。何らかの疾患の症状として眠気や不眠が現れている可能性もあるので、診断は慎重に行われる必要があります。

昼間の眠気がある場合に
考えられる疾患

睡眠時無呼吸症候群(SAS)

昼間の眠気がある場合、最も頻度が高い原因として睡眠時無呼吸症候群(SAS)があります。
これは睡眠中に無呼吸状態が何度も繰り返される疾患で、一晩中に30回以上、もしくは1時間に5回以上の無呼吸がある場合に診断されます。

ナルコレプシー・特発性過眠症

ナルコレプシーや特発性過眠症は、突然意識を失うように耐え難い眠気が生じる疾患です。
日常生活が脅かされるだけではなく、症状の程度によっては入眠に対して大きな恐怖心を抱いてしまうこともあります。

反復性過睡症

頻度は稀な睡眠障害ですが、10代のうちに発症することが多く、男性の方が発症しやすいことが報告されています。
主な症状は、1年に1回以上、3日~5週間程度、強い眠気により毎日16〜20時間ほど眠り続けてしまいます。

うつ病

うつ病は精神疾患の1つですが、身体的症状が併発することがほとんどです。
夜眠れない、朝起きられない、疲労感、不安があるなど、精神的に疲弊していると感じる場合は専門の医療機関を受診してみましょう。

PMS(月経前症候群)

PMS(月経前症候群)は、月経前の3〜10日間、精神的に不安定になったりだるさ、体の痛みなどを感じやすくなったりすることを指します。女性ホルモンの変動が発症に関連していると考えられています。

昼間の眠気の原因や疾患を
特定するために

日中の耐え難い眠気の原因や病気の可能性を特定するためには、病院で睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査を行うことが最優先です。
当院でも検査可能なのでお気軽にご相談ください。

検査概要

問診により睡眠時無呼吸症候群(SAS)の可能性があるとされた場合、簡易的な検査が行われます。手や指にセンサーを装着し、低酸素状態かどうかを測定する検査と、鼻に呼吸センサーを取り付けて気流やいびきの有無を直接計測する検査があります。
いずれも自宅で簡単に行うことが可能です。

検査の結果

睡眠時無呼吸症候群(SAS)と診断された場合にはCPAP(経鼻的持続陽圧呼吸療法)と呼ばれる治療が必要になります。
これは専用のマスクからたえず上気道に空気を送り続けることで、無呼吸状態を減らすことを目的としています。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)ではなかった場合

睡眠時無呼吸症候群(SAS)以外の疾患が疑わしい場合、より専門的な検査が必要となります。
当院では信頼のおける医療機関へ紹介も行っております。

眠気覚ましの方法

眠気覚ましの方法一時的にどうにか眠気を覚ましたい時には次の方法がお勧めです。

  1. カフェインを取る
  2. 部屋の空気を入れ替える
  3. 歯、顔を洗う

いずれも一瞬スッキリとして集中力が回復するでしょう。しかし根本的な解決にはなっていないため、やはり日中の眠気がひどく続く場合には専門医療機関を受診して相談することが大切です。
日中の眠気にお悩みの方は、ぜひお気軽に桑名市の陽だまりの丘なかむら内科へご相談ください。