気管支喘息を診断でもっとも重要となるのが問診です。自分の状況を詳しく医師に伝えることが診断に役立ちます。
呼吸の状態を調べるために呼吸機能検査を行います。気管支喘息で症状がある場合には、気道(空気の通り道)が狭くなり痰もからむため、スパイロメーターという検査機器を使って調べると、息を吐くスピードが遅くなっています。
血液検査により、気管支喘息がアレルギーによって起こるアトピー型か、アレルギーとは関わりのない非アトピー型かを判定します。血液中のIgE抗体は、アレルギー疾患があると高値を示します。特異的IgE検査では特定のアレルゲンごとに反応するIgE抗体の量を調べて原因となるアレルゲンを同定します。また好酸球の増加の程度を調べて、気管支の炎症を評価します。
胸部単純レントゲン検査では、息苦しさや咳が気管支喘息以外の病気により起こっていないかを確認するために行います。また、中高年の方には、肺気腫や気管支拡張症、間質性肺炎などが少なくなく、胸部CT検査によりレントゲンでは確認しづらい肺病変を正確に同定するために行うことがあります。
熱もなく咳だけが1~2週間以上続く場合や、ヒューヒューゼーゼーと言った喘鳴がある場合は喘息の可能性があります。気になる症状がある場合は一度受診にいらしてください。