認知症とは
脳は私たちのあらゆる活動をコントロールしています。脳がうまく働かなくなると、精神活動も身体活動もスムーズにできなくなります。
認知症とは、いろいろな原因で脳の細胞の働きが悪くなり、様々な障害が起こって生活に支障をきたしている状態です。認知症で最も多いのは、脳の神経細胞がゆっくりと死んでいく「変性疾患」で、アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭葉変性症(ピック病)などがあります。続いて多いのが、脳梗塞、脳出血、脳動脈硬化などのために神経の細胞に栄養や酸素が行き渡らなくなり、神経細胞が痛んだり、神経のネットワークが壊れてしまう「脳血管性認知症」です。

厚労省研究事業「都市部における認知症有病率と認知症の生活機能障害への対応」(平成23年度~平成24年度)から作図