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動悸

ドキドキ、突然ウっと
苦しくなる動悸とは

ドキドキ、突然ウっと苦しくなる動悸とはドキドキしたり、突然ウッと苦しくなったり、心臓の鼓動を強く感じることを動悸と言います。激しい運動をした後に苦しかったり息切れがしたりするのは、誰しも起こることなので病的な動悸ではありません。しかし、少し体を動かしたり、日常的な生活の中で動悸や息切れ、息苦しさを感じたりする場合は、病気が隠れているかもしれません。

動悸の他にこのような症状が
見られる場合は要注意

動悸の他にこのような症状が見られる場合は要注意動悸の他に、息苦しさや息切れを感じる時には心不全の可能性があります。また、めまいがしたりふらつきがある時には血圧が低下している可能性があります。そのほかに以下の症状を伴う場合は心筋梗塞を疑うため、救急車を呼ぶなど医療機関で早急に処置を受けましょう。

  • 胸が痛い、胸が締め付けられる
  • 冷や汗
  • 吐き気や嘔吐
  • めまいがする、ふらつくことがある
  • 息切れがする、息が苦しい

動悸の主な3つの種類

脈が飛ぶ、リズムが乱れる

脈が飛んだり乱れたりする不整脈では、期外収縮が起こっていることが多いです。不整脈の方のほとんどは、期外収縮が起きています。心臓が通常よりも早く脈を打ったりすることがありますが、健康な人でも起こるものなので心配はありません。しかし、連続して出現した時は血圧が下がり、めまいや動悸を起こすことがあります。連続して脈が飛ぶ場合には、心臓に負荷がかかることもあるため治療が必要です。

徐脈

徐脈とは、1分間に脈拍が60回未満の状態です。通常より脈が遅くなっています。洞不全症候群や房室ブロックなどによる不整脈の場合は、全身に酸素が行き渡らなくなり動悸や息切れが起こるため治療が必要です。その場合、ペースメーカーを装着して脈をコントロールすることもあります。
しかし、よく運動をする方は、1回に送り出せる血液量が通常の人より多くなるため、脈拍がゆっくりになるスポーツ心臓であることが多く、その場合は基本的には問題ありません。

頻脈

頻脈とは、1分間に脈拍が100回以上の状態です。通常より脈が速くなっており、不整脈が原因のことがあります。激しい運動をした後など一時的なものであれば問題ありません。しかし、胸痛を伴ったり、嘔吐や呼吸苦などがある場合には、心筋梗塞や狭心症が疑われるため、早急に治療を受ける必要があります。
一方、貧血の場合には全身に酸素を送ろうと心臓が頑張ることで頻脈になり、また更年期障害や甲状腺機能亢進症の場合にはホルモンの影響で頻脈になります。

こんな動悸は危険!

こんな動悸は危険!動悸とともに頻脈や息切れ、特に胸の痛みなどを感じるようであれば、心筋梗塞や狭心症の可能性があるため、救急受診が必要です。
また、頻脈と徐脈を繰り返したり、安静にしていても脈拍が1分間に120回以上で10分以上頻脈が持続する場合には心臓に過度な負荷がかかるため、十分な検査が必要です。

動悸の検査

動悸が認められる場合には、以下の検査を行います。

心電図検査

心臓からの電気信号を測定し、波形を表示し不整脈を調べます。健康診断でも行うもので、ベッドの上で仰向けに寝転び、手足と胸に電極をつけて測定します。痛みもなく短時間で検査ができます。

24時間ホルター心電図検査

小型の心電図装置を取り付けたまま、24時間通常の日常生活を送り、心電図の波形を記録する検査です。通常の心電図検査では測定する瞬間の心電図しかわかりませんが、ホルター心電図の場合は長時間の心電図を記録することにより、動悸の原因をさらに詳しく調べることができます。

心臓超音波(心エコー)検査

心臓に体外から超音波を当てて心臓の大きさや動き、血液の逆流を評価して、心筋梗塞や弁膜症などの診断を行います。

動悸の治療

薬物療法

動悸の原因である根本的な疾患に対するお薬や脈を安定させるお薬を処方します。

生活習慣

軽度の頻脈であれば、食事や運動などの生活習慣を改善することが効果的です。またストレスや不安により動悸は助長されるため、十分な睡眠やストレス発散は大切です。

カテーテル治療

薬物療法では効果が得られない不整脈には、カテーテル治療を行う場合があります。